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カナディアンロッキードライブの旅    準備編へ
9/23

走行
距離

420
km
満席のAC36便でバンクーバーへ到着、天気は小雨、入国手続きがちょっと厳しかった。(パスポートの写真の髪色と違うとか酒やタバコを吸うのか?とか)AIVSのレンタカーOfficeで手続き、事前に日本で予約済みの為、契約書にサインするだけで簡単だった。車はシボレーの小型車。バンクーバのロードマップを貰い出発だ!ビーバー街道をウィスラーまでなんとか予定通りたどり着きピザ屋さんで簡単な昼食、そこから先は地図が無い。道路標識を頼りに今日の宿泊地カムループスへ向かったがPemberton(地図購入後分かった地名)で直進したため40kmほど走ったところ行き止まりになった。ここで夫婦喧嘩 夫「ナビゲーターがしっかり見ていないからだ!」妻「道路がおかしくなったよ、と私が言った時、止まって調べないからよ!」、来た道を引き返して1時間戻る。
景色は良いが見とれている余裕はない。平均時速90km/hだから。分離帯の無い対向車線、相手も100km/hで走ってくる。思わずハンドルを外側に切ってしまう。山岳ハイウェーと言う感じの手ごたえの有るドライブだ。60kmも続く長い下り坂、オートマのギアを低速に入れる。バンクーバーを出て約7時間、カムループスへ着いたのは暗くなった8時前だった。明るくても分かりにくいのに宿のモーテルがまったく分からない。ガスショップでガイドブックの地図を片手に必死で尋ねた。なんとなく「この道をダウンして7分走れ」「川側に有る」と聞こえた。ところが上手く行かない。橋を渡って対岸に行ってしまった。そこでまた尋ねやっと着いた。
関西空港 AC(エアカナダ)36便:16時15分発 スキーリゾートで有名なウィスラービレッジ 一路カムループスへ
9/24

走行
距離
400
Km
朝8時、朝もやの中をジャスパー目指して出発、ロードマップを買うためガスショップへBC州とアルバータ州の地図を購入。これで一安心だ。
昨日はウインカーとワイパーを間違えたり、左折する時小回りになったりしかけたが、少し左ハンドル、右側通行にも慣れ余裕が出てきた。
進むにつれ牧場や草原風景から次第に山岳風景に変わってきた。遠くの山が雪景色だ。峠を上がった時、台形型の縞模様に雪を抱いたMt.ロブソンが大きく姿を現した。
威厳を持って鎮座している感じだ。ここのショップでサンドイッチを買い昼食。予定通りだ。ジャスパーに着いたのは3時前、まだチェックインには早いので町を散策する事にした。
ジャスパーの駅で時計を見ると4時だ。1時間違う!なぜだ!「そうか。アルバータ州は時差1時間早いのだ!」ツアーなら添乗員が教えてくれるが・・・。
なんか1時間損をした気分だ。イエローヘッド博物館やマリーン渓谷、ピラミッド湖等を見てホテルへ。途中、大きなエルク(鹿)に出会い感激。今回唯一の正式なホテルだ。ここでは2泊。
カムループスのモーテル 5号線と1号線の重複道路 カムループス近くの農園風景 VIA鉄道
次第に雪を抱いた山岳が見えてきた Mt..ロブソン、カナディアンロッキー最高峰 台形をした厳かな山だ マリーン渓谷で出合ったエルク達
9/25

走行
距離
50
Km
 目が覚めたら8時45分だった。あれ〜っ!時差ぼけで1時過ぎに一度目が覚め2時間ほど本を読んだり今日の予定を検討したりして、うとうとしたのがいけなかった。
今日はまず9時過ぎにウィスラー山ロープウェーで山に上がる予定だ。ロープウェーに乗ったのが10時半。1時間遅れだ。ロープウェー終点から1時間トレイルを登り山頂に到着。かなり厚い雲が覆っている。午後は雨になるかも・・・。山頂からは360度の眺めだ。雪を抱いた山々、山裾に広がる針葉樹の森、大きくうねって流れるアサバスカ川とジャスパーの町。山を降りたのが12時半だった。エディスキャンベルのトレッキングの予定だったがマリーン湖のクルージングの方に先に行く事とした。
 ボートに乗って40分、氷河湖の先に広がる山岳と氷河、トルコブルーの湖とマッチしてなんと表現していいか分からない美しさだ。マリーン湖見学の後、メディスン湖を横目で観光しながら来た道を引き換えす。
 エディスキャンベル山へ向かいエンゼル氷河を見るため、4時半トレッキングスタート、谷沿いに盛り上がった岩山のモレーンを登っていると霧雨が降って来た。予定を変更して1時間半の短絡コースを選んだが他に登って来る人も無く心細い。ブラックベアやグリスリーに出会わないよう大きな声を出しながら登った。汗と雨で上着は濡れたが寒くは無い。
予定のビューポイントまで登ってエンゼル氷河を望む。少しガスが出てきたので霞んでいる。来た道を途中で分かれて緑白色に濁る氷河湖へ降り、崩れた氷に触る。何時出来た氷だろうか?全ての予定を終え、満足してホテルに引き上げた。
ジャスパートラムウェイー ウィスラー山山頂手前からジャスパー町並みを望む 山頂へのトレイル 山頂
マリーン湖クルージング マリーン湖最遠端 マリーン湖の絵葉書に出てくる景色 フッシングを楽しむカヌー
メディスキャンベル山の絶壁 側端モレーン(氷河が作った岩山) エンゼル氷河手前 エンゼル(天使が羽を広げた形)氷河

エディスキャンベルのトレイル
緑白色に濁った氷河湖 エンゼル氷河から崩れ落ちた氷 トレイルの帰り道
9/26

走行
距離
330
Km
 早めに目が覚め、昼食用のハムサンドを作り、8時ホテルを出発した。といってもやっと日の出時間だ。
今日はジャスパー〜レイク・ルイーズのアイスフィールド・パークウェイ(93号線)を通りバンフ経由で今夜の宿泊先のB&Bの有るケンモアまで320Kmあまりを走る。
カナディアンロッキー観光メインのルートである。かなりガスが出ている。今日は晴れるだろうか??
 走り始めて直ぐにアサバスカ滝がある。駐車場から数分のところにある。緩やかな流れが急に崖っぷちの岩の間に落ちていく。水量があるので壮観だ。
少し走ると駐車スペースがある。目立たないがミネラル・リックというところで塩分を含んだアサバスカ川沿い土手である。ここにはマウンテンゴート(山ヤギ)がよく出るとのことだが今朝はいなかった。そこから20Kmほど走るとサンワプタ滝がある。アサバスカ滝よりはスケールが小さいが一味違った滝である。
また、20Km走るとハイライト中のハイライトコロンビア大氷原だ。でも、氷河が見えないどころか10m先も見えない程のガスである。10時半に着いたが観光出来るだろうか?予定ではここで3時間の氷河トレッキングを組んでいたので時間的余裕はある。ビジターセンターの展示物を見学しながら少し様子を見ることにした。30分程見学して外に出てみるとガスも晴れてきて陽が差してきた。束の間の天気なのかどうか分からないがトレッキングは止めてスノーコーチ(雪上車)での氷河ツアーを決断した。申し込むと5分後の出発とのこと。ラッキーだ。バスに10分程乗りスノーコーチの駐車場へ移動。さすがにデカイ。でも運転手は若くて優しそうな女性である。氷河の上部についたころには天気は本物の晴れに向かっているようで雲が薄くなってきた。さすがに氷河だよく滑る。氷の裂け目を融けた水が流れている。飲めるそうだ。冷たいが美味い。15分ほど氷河上を散策、1時間半の氷河ツアーは良かった。
 この先にサンワプタ峠と言う眺めの良いところがあるのでそこで遅い昼食。快晴になり、峠から見る山々や谷沿いを走るハイウェーはまぶしいばかり。
湧き水が少しずつ絶壁を流れている「すすり泣く壁」を左に眺めながらハイウェーを南下。サスカチワン・リバー・クロッシングでトイレ休憩。
ボウ峠から青乳白色に光るペイトレイクを望み、駐車場に引き返す小道でリスに出会い、ボウレイクでは紅葉した草木と湖・山々の調和を写真家のつもりで撮影したりしながらビューポイントを辿った。ルイクルイーズ・バンフは明日のお楽しみとして残して置き、バンフの手前から4車線のになったハイウェーを余裕を感じつつハイウェーをケンモアに向かった。
6時過ぎにケンモアに入り目の前にあるのにぐるぐる3回廻ってB&Bモナークさんを見つけた。
お昼の弁当
アサバスカ滝

滝の下流
アサバスカ川辺にあるのミネラル・リック

サンワプタ滝
ガスがかかってもやっている アサバスカ氷河の氷瀑を望む 氷河上で散策中
スノーコーチは車椅子でも乗れます コロンビア大氷原の一つアサバスカ氷河
サンワプタ峠から望むアイスフィールドパーク・ハイウェー
サスカチワン・リバー・クロッシング
ペイトレイク 小道で出合ったリスさん ボウレイク ボウレイクにあるロッジを望む
9/27

走行
距離
200
Km
現地天気予報では、今日は今シーズン最高の天気らしい。確かに朝起きて回りの山々を見たら雲ひとつない澄んだ青空が広がっていた。B&Bのあるキャンモア(ケンモアとも発音する)は目の前にMt.スリーシスターズが迫り、その他の山々も急峻な砂岩系のグレーの岩肌を朝日に照らし出している。9時過ぎに出発しバンフのサルファー山のゴンドラに乗って山頂へ。ブラボー!!天気もよく360°の展望が開けている。一時眩しいばかりの山々とバンフの町並みを上空から堪能し、下山した。サルファー山の麓にあるフェアモント・バンフ・スプリングスというお城のようなホテル(カナディアンロッキー内で最高級、宿泊料が500$以上のため私達にはちょっと無理)と近くを流れるボー川のボウ滝(マリリン・モンローの映画:帰らざる河のロケ地)を見学した。バンフの町で買い物や昼食後、レイクルイーズに行く前に今回の旅で一番写真に収めたかったバーミリオン湖を訪れた。鴨が数羽、ツーリングの若者が数人、2〜3のハイカーやドライブの人達しかいない、なんとも静かなところだ。金色に黄葉した沼地の草の向こうに異様な峰を連ねたMt.ランドルが横たわっている。黄葉した白樺林のダート道をゆっくり走りながらポイントを探す。一日居ても飽きない風景だ。
 70Km程ハイウェーを走りモレーンレイクへ。バンフで遊び過ぎ、着いたのが3時だ。やはり逆光になり写真撮影にはまずい。こことルイーズレイクは朝方がいいらしい。しかしテンピークスの山々に抱かれた湖はきれいだ。ルイーズレイクもとりあえず見る、明日バンクーバーに向かう途中でもう一度ルイーズレイクに立ち寄る事とした。これが自由旅行のいいとこだ。
 キャンモアへ帰る道は「朝夕野生動物がよく出る」とのことで1Aを走る事にした。動物はいなかったがはハイウェーは車が少なく景色も良かったのでゆっくりのんびりと走った。
キャンモアのスーパーで今夜の食事の買出しと土産のメープルシロップなどを買い求め、7時半B&Bに到着。私達以外の宿泊者は学校の先生と看護師さんの2名。カナダワインを飲み食事をしながら観光談義を一時。
朝のキャンモア:Mt.スリーシスター 朝のキャンモア:西面 キャンモア:B&Bモナークさん サルファー山ゴンドラ
サルファー山頂からの展望その1 サルファー山頂からの展望その2 サルファー山頂からの展望その3 サルファー山山頂からの展望その4
バンフの町並み
フェアモント・バンフ・スプリングスホテル
ボウ滝
マリリンモンロー主演の「帰らざる河」の舞台
バンフの町からMt.カスケードを望む
バーミリオンレイクのダート道路 バーミリオンレイクからMt.ランドルを望む 透き通るような水 Mt.テンピークスを望むモレーンレイク
ハイウェー1Aから望むMt.キャッスル 貨車115両(長さ2Km)を牽引する ハイウェー1Aの途中の風景 B&Bモナークで
9/28

走行
距離
880
Km
 今日はバンクーバーまで8百数十キロ走らなければいけない。朝早く起きて作ってくれたB&Bの奥様ジョスリンお手製のマーフィンとサンドイッチを戴き荷物を車に積み込む。日が昇り始めた8時前に出発。今日も良い天気になりそうだ。1号線を一路バンフへ。バンフから1Aに入り再度動物との対面を期待したが外れだった。その代り霜に凍った枯れ草の湿地や朝焼けに照らされた山々の素晴らしさを堪能しながら朝のレイクルイーズを再度訪れた。やはり朝がいい。青緑色の氷河湖はまるで鏡のようにビクトリア氷河と両側の山肌を映していた。15分ほど眺め、一路バンクーバーへ向け1号線をひた走る。途中ヨーホー国立公園の山々やスパイラルトンネルを横目で眺めながら走る。1号線は比較的走り易かったが各所で道路工事をしており片側通行の信号待ちに合った。往路で1泊したカムループスからは片側2〜3車線の快適なハイウェーとなり常時110Km〜130Km/時で飛ばした。
 バンクーバーのB&Bも地図上ではなんとなく分かっていたが暗くなる前に到着しないと迷いやすいと思い急いだ。5時半には後50Kmのところまで来たが夕方のラッシュに合い、市内に入るのに1時間を要した。今度はナビゲーターがよく働き迷わずにB&B「青垣」さんにたどりついた。といってもB&Bの名前などは無く番地で「ここらしい」と察したのであるが玄関の前で躊躇していると中から奥様が開けて下さった。バンクーバーの中心から少ししか離れていないが緩やかな傾斜のある区画された庭付きの土地に大きな家が並んでいる。
自然も豊かで胡桃などの樹木があるためかリスがちょろちょろしている。近くのメトロタウンに夕食がてら買い物に出かけた。一通り眺めて帰った。部屋に帰り、折角重いノートPCを持ってきたのだからと備え付けのLANケーブルをPCに接続。IEを起動すると問題なくMyHPが立ち上がってきた。速度も速そうだ。Webメールで息子達にデジカメ画像を添付して送った。一時インターネットをサーフィンして部屋備え付けのバスに入り、明日の無事な帰国を祈り就寝した。

朝食
霜で白く光る湿地の枯れ草 レイクルイーズの朝 その1
レイクルイーズの朝 その2

レイクルイーズの朝 その3
1号線の途中で 一路カムループスへ
Salmon Armの町だったか?
次第に山がなだらかになって来た カムループスを過ぎ5号線へ片側3車線 故障も無くしっかり走ってくれたシボレー車
B&B「青垣」様の部屋でインターネット接続
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走行
距離
8Km
 目が覚めた。5時だ。やはり帰国となると早めに目が覚める。スーツケースの準備をして朝食まで近所を散歩した。B&B青垣様の家はBurnabyエリアのなだらかな丘の上と言った感じの閑静な住宅街にある。一区画が100坪以上有るだろうか?我々から見ると皆大邸宅だ!早朝の静かな住宅街を時々車やマウンテンバイクが走ってくる。住宅街と言っても自然が豊かで胡桃やどんぐりの木が多いのかリスが沢山ちょろちょろしている。また、車に引かれたのか道路で死んだのもいる。それぞれの邸宅の前庭は手入れの行き届いた個性あるガーデンとなっている。30分程で引き返して朝食を戴いた。サラダと温かいスープが美味しかった。
昨夜お会いできなかったご主人とお会いし、お礼を言い出発した。
 空港まで約7〜8Km程だろう。レンタカー返却のためにガソリンスタンドで満タンにした。出勤ラッシュで混んでいたが特に迷いそうなところも無く15分程で空港のレンタカー駐車場に着いた。係員が待ち受けていてすぐ車のチェックしてハンディーターミナルに何か打ち込んでいる。カードか、キャッシュか聞いたので「クレジットカード」と答えたら「フィニッシュ」と聞こえたので車内の忘れ物が無いか確認し空港の出発ロビーに急いだ。エアカナダのカウンター前で待っていたが出発2時間前になっても電光掲示板に関空行き掲示が出ない。よく見るとアメリカ合衆国便のロビーだった。慌てて係りの人に尋ねて、国際便ロビーに走った。問題なくチェックインを済ませ出国審査をすべくゲートへここで予期せぬトラブルが・・・。前の中国人が係員とトラブっているのを他人事のように聞いていたら私のバッグを指差しナイフを出せと言っている。「あっ!!」アーミーナイフを肩掛けバッグに入れたままだった。以前スイスへ行った時買ったナイフなので放棄するのは惜しかったので再度チェックインカウンターまで戻り背負っていたデーバッグに少々の荷物とアーミーナイフを入れ追加の荷物預けをした。1人2個までOKなので助かった。こういうのも良い経験になった。
 飛行機はかなり揺れた。また、日本の上空から見た河川は何処も泥水が海の色を変えるほど流れておりかなり洪水があったように見えた。米子に着いてラーメン屋で新聞を見て台風21号の影響だった事がわかり、太平洋上で飛行機がよく揺れた辺りで台風とすれ違ったのだと思った。色々な思い出と自信を深めた今回のカナダ旅行だった。
これでごく普通の住宅 通りで拾った木の実 家の前のメープル
ックイン(ェがやけに大きい)
富士山を見るカナダの高校生達
(京都でホームスティーするそうだ)
英虞湾辺りの海の汚れ
紀州:熊野川?
徳島:那賀川?吉野川?