我が家の新築奮戦記
Chapter1.今までの生活とリタイア後の住処への思い

私たちの退職後はどんなライフスタイルで生活すればいいのだろう?
10年程前から妻が家庭における整理法やキッチンの間取り、バリアフリーの家等色々な本を読んで勉強を始めていた。 まあ、20年後にはリタイヤの時期が来るから勉強しておくのもいいかなという気持ちでいたがいざ退職が近づいた時に慌てないよう55歳を目処に建てることを頭に描いていた。

 仕事の関係で20年前N町の実家を離れ鳥取での2DK社宅(2階建ての1階)、広島での一戸建ての4K社宅、千葉県柏市の3LDK社宅(3階建ての1階)、再度広島市に引っ越してから11階の3LDK社宅(11建ての11階)、そして夫婦2人の米子の3LDK社宅(3階建ての2階)それぞれの社宅生活での便利さ、不便さ、周辺環境の良さ、悪さ、町内会との楽しい付き合い等色々経験した。

何処をリタイヤ後の住処にしようかと考えていたが、最後に地元の米子に帰ってきたのも何か因縁があるように感じ実家を改築しリタイア後の住処とすることとした。(なぜそうしたかは後述番外編その2参照)二人で勉強する中で「建てるとしたらどんな家か、間取りはどうするか、体に優しい家を作るには、木の香る家がいい等」話し合ってきた。どこを今後の住処にするかということでは、コンクリートのマンションやごみごみとした都市での生活はいやだと思った。

N町の実家はJR伯備線の脇に有りK駅から徒歩5分のど田舎にしては比較的便利の良いところにある。
周りは田んぼが多く春はカエルの大合唱で眠れないほどである。
 40アール程の水田と少しの畑や山林がある。
田畑は私が転勤族で20数年転々としたため年老いた両親が何とか支えてくれていた。
私は年に数回田植えや稲刈りの時期に帰省し手伝う程度であった。