悠々旅行記
「岳」のフィールドを訪ねて(2010)  悠々旅行記Top
11月2日(火)「登山靴」
 先月十何年ぶりかに山に登った時の登山靴です。真ん中は女房の物(30年物:いい味が出ている)、左が30年前買ったイタリア製の年代物、今回も使ったが重いし、くるぶしが痛くなって辛かった。右端はパラグライダー用として使ったりニュージランドのロブロイ氷河やカナダのロッキートレッキングに履いたもので気軽に履けて軽い
左の靴を捨てたいが愛着があり捨てるに忍びなく・・・。
富士山や尾瀬や大山や・・・私の足の汗と山登りの苦労が染み込んでいるからなあ〜。
これからは田んぼの草刈にでも履くかあ〜! 
 
 10月16日(土) 「屏風の耳目指して(4日目)
04:30 目が覚めた。ヒュッテのトタン屋根に雨音がぽつぽつと響いている。どうやら小雨のようだ。ヒュッテ備付TVのウェザーニュースは松本市は9:00曇り12:00〜晴れの予想だ。
05:00 朝食、ゆっくり食べて様子を見る。モルゲンロートは6:00ごろの予定だが無理。明るくなってきたが時折小雨が降る。予定を少し遅らせる。(往路を帰ることは念頭になし、ざあざあ降りなら諦めるが・・・)
07:10 雨が止んだので出発を決めた。また、降るかも知れないのでレインウェアを着込んだ。三人一緒の写真を1枚とってGO。
     パノラマコースの涸沢〜屏風のコル間は高所恐怖症の人は怖いだろうなあ〜。前穂高岳の稜線下を斜めにトラバースするので崖あり沢あり梯子ありの難所だ。私としては「これが登山」という感じで面白いし楽しい。
     が・・・、女房と息子はかなりてこずっていた。1時間程で尾根に出たが片側が絶壁なのでつまづいたりしないように気をつけないと。アップダウンの尾根を少し歩くと屏風のコルへ着いた。
08:40 ザックを置いて屏風の耳に向かう。天気は曇りで、たまに小雨がぱらつく。槍ヶ岳など高い山はガスが掛かって見えないのが残念だ。屏風の耳までの道はキツイ登りと断崖の尾根、岩だらけのガレ場等でかなりの悪路だ。
    左の耳で休憩。風がかなり強く寒い、時折雨も混じる。待っても晴れそうに無いので諦めてコルまで引き返す。
10:00 天気が良くなりそうなのでレインウェアを脱ぎ置いていたザックを背負いコル出発。少し経ってから次第に晴れ間が覗いてきた。
    この道は前穂高岳の南側稜線下を奥又白谷出合までトラバースしながら下るのだが道というものではなく石ガラの悪路でかなり時間を要した。
    登りよりも下りの方が辛いとうことが改めて分かった。女房も息子も疲労困ぱいの様子で奥又白谷出合までの長かったこと・・・。やっと林道らしき道に出てほっとした。
13:30 新村橋到着。徳沢経由で上高地までは惰性で歩いた感じだ。
15:30 上高地BT到着。 16:00発の新島々行きの整理券を求めて、昼飯代わりの「おやき」を買った。
18:06 しなの19号で長野へ。長野から新幹線で大宮へ(翌日は東京勤務時代の同僚達との懇親会があるため長男息子宅へお泊り)
    マンガ本”「岳」(石塚真一作)のフィールドを訪ねて”と銘打って女房と息子(三男)を誘っての山歩きだった。
    おおむね天気にも時期的にも恵まれて涸沢の紅葉を良い状態で楽しむことが出来た。朝方の小雨の中、悪路のパノラマコースを下山したのは欲張りだったかも・・・。
    チョット辛かったけれども、息子には良い経験になったと思う。機会があればまた3人で行きたい。次はどこへ行こうかなあ。(・・・と昔の山好きごころがむくむくと芽生えた)

パノラマコースの途中から涸沢を望む

屏風のコルを目指して(パノラマコース)

パノラマコースの難所

屏風のコルへ向かう

屏風のコル

屏風の耳手前を行く女房

屏風の耳辺りから涸沢を望む

パノラマコースを下る途中、蝶が岳を望む

井上靖作「氷壁」のモデルになった事件
 10月14日(木) 「涸沢目指して(3日目)
07:40 ひんやりした空気の中、徳沢園を出発。樹々の間から明神岳の稜線が見える。稜線から少し下まで白っぽい感じ。初雪かと思って勇み足で進んだがその内白くなくなってきた。どうも霜が降りていたようだ。
08:50 横尾到着10分休憩。左に見える屏風岩が覆い被さってくるような脅威を感じる。まだ、歩きやすい登山道だ。しかし、何年かぶりに履いた登山靴が少しづつ痛くなってきた。
10:20 本谷橋到着10分休憩。冷たいお茶が美味しい。さあ、ここからは急登坂になってくるし、ガレ場や狭くて歩きにくい道が涸沢まで続く。ゆっくり踏みしめて登ろう。
     小刻みな休みを取りながら、写真も撮りながら進む。涸沢ヒュッテの吹流しが遠くに見えてからが中々着かない、足も重い。ナナカマドの紅葉,ダケカンバの黄葉は今が盛りで最高にきれいだ。今年は10年ぶりの鮮やかさだとか。
12:30 涸沢ヒュッテ到着。長かった・・・、疲れた・・・、腹減った・・・。予約していたので新館の一番奥のコケモモというブロックが今夜の寝床です。布団は3枚敷くと一杯。繁忙期はここに9人も寝るとか、絶対無理だわ。
13:10 涸沢小屋で昼食とアイスクリームを食べることとしてモレーンを重い足取りで登る。ここからの眺めも最高だ。前穂高岳や屏風の頭、はるか向こうには蝶が岳が見える。遅い昼食に生ビールとラーメン、デザートはソフトクリーム。
17:00 夕食後、夕暮れの穂高岳の写真を撮りましたが雲が出てきて駄目でした。この様子では明日のモルゲンロート(朝焼け)は無理かも・・・。20:00過ぎには寝た。 

朝日に輝く明神岳

横尾大橋

 圧巻の屏風岩

横尾本谷方面を望む

ガレ場を登る息子

ナナカマド越しに望む涸岳沢(中央)

屏風の頭(左)と屏風の耳(右)

実をつけたナナカマド(後ろは北穂高東稜)

最後の登りを行く女房(後姿)

涸沢ヒュッテと涸沢小屋の分岐点

モレーンから見た涸沢カールの紅葉

涸沢小屋から見たテント場と涸沢ヒュッテ
 10月13日(水) 「徳沢園目指して(2日目)
08:00 名古屋駅発のしなの3号で松本駅へ。松本駅で東京から来た息子と合流。松本電鉄BTから上高地へ。
11:50 ひとつ手前のバス停大正池で下車して足慣らしのハイク。36年前に奥穂高岳に登った時は見られなかったので今回は歩いてみたかった所です。天気も良くて快調なスタートです。
     上高地BT手前の帝国ホテルで超高いランチをいただき、ちょっと金持ちの気分に浸りました。
14:00 上高地出発〜明神 ゆっくり写真を撮りながらの行程でしたので予定時間を30分以上オーバーです。
16:00 徳沢園到着、今日のお宿です。ゆっくり入浴して疲れを取り、5:30からの夕食は和牛ステーキ付きのご馳走でした。
 
松本BT

焼岳

大正池から見た穂高

息子と写真談義

明神岳(明神〜徳沢)

徳沢園(マンガ本「岳11第8歩」に出てくるかつらの木は黄葉した木?)
10月12日(火) 「名古屋へ(初日)
 
今夜から涸沢へ向かって旅立つ。5:45発の普通列車で出発。
午前中に上高地まで着きたいので今夜は名古屋駅前のビジネスホテルで妻と前泊だ。
続きは後日・・・。

味噌カツ定食で夕食