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世界文化遺産を訪ねて”イタリアの旅 ”   悠々旅行記top
ローマ編
コロッセオ周辺
ヴァチィカン市国から出て直ぐのバスセンタービルの中で昼食を取った後、コロッセオへ。添乗員さんの計らいで少し自由時間を作ってもらいフォロ・ロマーノを散策できた。古代ローマの政治・経済・宗教の中心だった所でわずかに残った円柱や崩れた石壁の塊が2000年の月日を物語っている。圧巻はコロッセオだ。中には入れなかったが外から見ても大きさが分かる。西暦80年に建てられ5万人収容できたとか。地震で外側が半分崩れているがよくもまあ2000年近くも原型を保っているものだ。
トレヴィの泉
テルミニ駅前を通り共和国広場近くの三越デパートへお買物。ツアーバスとはここでお別れ。トイレ休憩をした後、トレヴィの泉へ徒歩移動。豊富に湧き出る噴水の中に海神ネプチューンとトリトンが立っている。
私達もご多聞に漏れず再訪を願いながら後ろ向きでコインを投げ入れる。それにしても人が多い。
スペイン階段
トレヴィの泉からトリトーネ通りを横切りスペイン広場へ。7つの丘に開かれた街と言うだけあって狭い道と坂が多い。
スペイン階段も歩けないほど人が座り込んでいる。階段の手前には「船の噴水」があり池の縁にも人々が座って話している。
ツアーの案内はここまで。4時前、夕暮れも近い。写真撮影もそこそこにコンドッティ通りへ。
この通りは各種ブランドの店が並んでいる。その中にコーヒーブランドで有名なアンティコ・カフェ・グレコがある。
次の目的地ヴェネツィア広場へ急ぐため、ウインドショッピングやカフェを味わう余裕も無く早足で進む。
パンテオン
コルソ通りを真っ直ぐ進めばヴェネツィア広場にあるヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂へ出るはず。
無事に到着したが門は既に閉鎖され入れない。諦めて次のパンテオンへ。
途中、近年発掘されたアレアサクラと言う古代の遺跡を見た。
こういう遺跡は地下を掘ればいくらでも出るらしい。なぜなら過去地震の度に廃墟を埋めてその上に新しく建てたから。
そのため今は大きな新規の建物は建築できず地下鉄も多くは作れないとのこと。
パンテオンはローマ時代の最も完全な遺構で世界最大の石造建築だそうだ。紀元前27年に建てたものが消失し紀元118年に再建された。簡素ではあるが威厳のある神秘的な感じがする。内部も装飾は少なくラファエッロやエマヌエーレ2世の墓などがある。
ダン・ブラウン著【天使と悪魔】の中でラングドン(主人公)がイルミナティの詩を約した中に【悪魔の穴開くサンティの土の中より】の文言にパンテオンが当てはまった。この穴が天窓、墓がラファエロを指している(実はこの推測は間違っていた)。この小説のお陰でローマの名所観光が楽しめる。
ナヴォーナ広場
パンテオンから路地を少し歩けば広場に出る。既に暗くなり街灯が石畳をオレンジ色に染めている。ここは古代ローマ時代競技場だった場所で片端は円形、もう一方の片端は矩形となった縦275m横106mの細長い広場だ。周りにはレストランテやBAR(食事も出来る喫茶店)があり広場にテーブルを出して夕食を食べている人達がいる。絵を描いたり売ったりしている画家たちも居る。市民広場的な所で夕刻の一時を市民が楽しんでいるようだ。
ここにも3つの大きな噴水があり、ネプチューンの噴水とムーア人の噴水は眺められたが真中にある【天使と悪魔】でラングドンが死にかけた4大河の噴水は工事中でシートで覆われており見ることが出来なかった。
広場の角のパニッテリア(パンの店)で生ハムやオムレツ、チーズ等を挟んだパニーニとトラメッツィーノ(サンドイッチ)をティクアウトした。(持ち金が心細かったのでレストランテに入る余裕が無かった)
サンタンジェロ城
小説【天使と悪魔】ではサンタ・ニェーゼ・イン・アゴーネ教会のあるナヴォーナ広場で、
【4人目の枢機卿が鎖で縛られ4大河の噴水に投げ込まれ殺された。イルミナティの”WATER”の焼印を押されて・・・。】
【殺人者のハサシンは隠れ家としていたサンタンジェロ城へと向った。】
私達も暗闇に消えるような狭い路地を北へ向かうと川岸にたどり着いた。テヴェレ川だ。左手にオレンジに輝くサンタンジェロ城が目に飛び込んできた。2世紀の初めにローマ皇帝の霊廟として建てたところだ。日中見るのと違い暗闇に浮かび上がる城壁は不気味で悪魔の住処とでもいえそうな雰囲気が漂っている。橋の両側の欄干にはベルニーニ作の12体の天使の彫刻が私達を城門へと導いている。橋から西側を望むとサン・ピエトロ寺院のクーポラが青白く浮かび上がっている。
私達は最後の目的地サン・ピエトロ広場へ急ぐ為、ヴァチカン教王の避難通路となっていたレオニーネの城壁に沿って歩いた。
両側に石柱の街灯が連なり正面のサン・ピエトロ寺院がぼんやりと見える。
この広場からホテルまでタクシーで12、3ユーロで帰られると添乗員から聞いていたがホテルに着いてメータを見ると28ユーロだった。
疑問を感じながら10ユーロ札3枚渡したら運転手さん「R%BK$#’&!”#・・・」と訳の分からないイタリア語で捲し立ててきた(そう感じた)。一枚のユーロ札を戻して「KI#$&%!・・・]と言う。よく見ると5ユーロ札だった(失礼)。それにしても「料金が多すぎる」と思ったがイタリア語で文句を言えないので諦めて支払った。(チップ分含め30ユーロ)「ぼったくりタクシー!!」
最後になってイタリアの印象が悪くなってしまった。

フォロ・ロマーノ

フォロ・ロマーノの聖なる道からコロッセオ

コンスタンティヌス帝の
凱旋門

コロッセオ左側

コロッセオ右側

コロッセオ全景

トレヴィの泉

コーヒーで有名な
カフェ・グレコ

アレア・サクラ
古代の遺跡

パンテオン

パンテオンの天窓

ナボーナ広場のムーア人の噴水

ナボーナ広場の
オリベスク

サンタンジェロ城

サンタンジェロ橋から
エマヌエーレ2世橋